■ 「声楽療法」(ベルカント・セラピー)とは
「声楽療法(ベルカント・セラピー)」とは音楽療法のひとつで、声楽レッスンの現場という実践から生まれ、劇的な変化を期待できる“治療的効果の高い療法”です。声楽療法の生みの親である声楽家で指揮者sの佐藤宏之氏は、つくばフィルハーモニー合唱団と水戸フィルハーモニー合唱団の2つの本格的な合唱団を運営・指導又多くの受験生や声楽家に個人レッスンをする中で、心の病を抱える若者たちも快く受け入れ、他の団員や声楽家とわけへだてなく指導を続けてきました。やがて、彼らの“別人に生まれ変わったかのような、あるいはそれ以上の劇的な変化”を目の当たりにし「声楽のテクニック又その基礎となる佐藤式ベルカント発声法が心のケアに有効である」と確信。独自の指導方法に専門家の方々のアドバイスもいただき、音楽療法の一分野として確立したのがこの「声楽療法」なのです。
この「声楽療法」の名付け親は、ひきこもり研究の第一人者でもある精神科医の斎藤環(さいとうたまき)先生です。斎藤環先生は専門家の立場から佐藤氏の声楽指導を見学され、佐藤氏独特の指導方法とその成果に大変な驚きと感銘を受けられました。これがきっかけとなり「声楽療法(ベルカント・セラピー)」という新しい療法のアドバイザーとして、今後もご協力いただくことになりました。
また、上記のような興味深い結果が出ていることを知った帝京大学医学部心療内科助教授の中尾睦宏先生は、コーラス練習中の「リラクセーション反応」の研究に脳波、心電図、血圧他多角的な方法により調べたいと佐藤氏の合唱団を訪れました。週1回計6週間にわたり多くの測定を行い、その結果大変興味深い貴重な分析データをお寄せくださいました。このような医療分野の研究の一端に携ったことが、佐藤宏之氏の声楽療法研究への第一歩となりました。
「声楽療法」の3つの柱
| 声楽療法は以下の3つの柱から成り立っています。 |
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| この3つの柱を基本軸に佐藤氏は独自の指導法で根気強く生徒たちと向き合います。レッスンを重ねていくことで筋肉に働きかけて体をつくり、並行して脳も刺激。いつの間にか様々な心の病が回復へと向かっていくのです。 |

■ 心の病を抱えた若者たちの劇的な変化について
これまで何人もの心の病を抱えた若者たちが佐藤宏之氏の下で声楽を学び、社会復帰を果たしてきました。ほんの一部をご紹介すると、ひきこもりだったY君は合唱団に参加する中で声楽の道にめざめ、難関の音楽大学にも合格。現在、声楽家を目指しています。
また、有名大学の大学院在学中にひきこもりになってしまったN君は完治後再び大学に戻り、論文を仕上げたところ認められ、某国立大助手として就職。現在は外資系企業で技術営業として多望な日々を過ごしています。
この他、自閉症のS君はマンツーマンレッスンの40分間もの間、集中して歌い続けることができるようになり、わずか半年で合唱団の公演にも出演することができました。

■ 劇的に変化したの生徒たちについての佐藤氏のコメント
「当初私は、劇的に改善した生徒たちに“先生のご指導のおかげで良くなりました!”と、感謝されると思っていたんです。でも、そんなことは全くありませんでしたね(笑)。なぜなら彼らは心の病を抱えていた時期の記憶をすっかり忘れてしまっているからなのです。あの頃の君はこんな風だったんだよと話しても、“えっ? そんなことがあったんですか?”という感じで、まるで狐につままれたような表情をするんですよ。逆に、彼らがここまで変わってくれると、安心して社会に送り出すことができます。指導者としてはうれしいような寂しいような、ちょっと複雑な気分にはなりますが…。」
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